チェーンソー取扱い業務における振動障害の予防 of 健康診断のポイント

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チェーンソー取扱い業務における振動障害の予防

昭48.10.18基発第597号
昭50.10.20基発第609号(改正)
昭50.10.20基発第610号


※健康診断に関する部分のみ抜粋

8.健康診断

I  第一次健康診断

1 職歴調査

2 自覚症状調査

3 視診、触診
 爪の変化、指の変形、皮膚の異常、骨・間接の変形・異常、上肢の運動機能の異常及び運動痛、腱反射の異常、筋萎縮、筋・神経そうの圧痛、触覚の異常等

4 運動機能検査
(1) 握力(最大握力、瞬発握力)
 直立し腕を下方に伸ばしたまま、左右とも最大努力させ、5秒間隔で2回測ってその大きい方の値をとること。(5回法の最初の2回値でよい。)
(2) 維持握力(5回法)
 直立し、腕を下方に伸ばしたまま最大努力させ、5秒間隔で左右交互にこれを5回くり返し、1回目及び2回目の値のうちの大きい方の値と4回目及び5回目の値のうちの小さい方の値との差をその値とする。

5 血圧、最高血圧及び最低血圧

6 末梢循環機能検査
(1) 手指の皮膚温
 常温下で両手の示、中、環、小指の末節の掌側中央について測定する。(各指間の差をみる場合の「各指」とは、示、中、環、小指の4指をいう。)
(2) 爪圧迫
 常温下で両手の示、中、環指の3指について行う。方法は、1指ごとに、軽くにぎった検者の手の拇指と示指で被検者の爪の部分を挾み、ついで10秒間強く押え、はなした後、爪の退色が元に戻るまでの時間を測定する。

7 末梢神経機能検査(感覚検査)
(1) 痛覚
 常温下で、両手の示、中、環指の手指中節背側の皮膚の薄い部位で検査する。
 方法は、この箇所の小範囲について痛覚計の先で軽く4~5回突き、痛覚の有無を検査し、この部位に鈍麻を認めれば、さらに鈍麻の範囲をみるため、前腕撓・尺側及び上腕撓・尺側について検査する。
(2) 指先の振動覚
 常温下で両手の示、中、環指の末節の掌側中央の部位で検査する。方法は手掌を水平に保ち、指を軽く伸ばし、指先を軽く振動子に接触させて行う。

II  第二次健康診断

1 末循環機能検査
(1) 手指の皮膚温
[1] 常温下で両手の示、中、環、小指の末節の掌側中央について測定する。(各指間の差をみる場合の「各指」とは、示、中、環、小指の4指をいう。)
[2] 左手(右手だけレイノー現象を訴えるときは右手)を冷却負荷(5℃±0.5℃の冷水中に手首まで10分間浸漬することをいう。以下同じ。)し、浸漬手の示、中、環指のうち1指について、末節の掌側中央について冷却負荷開始6分目から1分毎に測定し、10分目の測定終了と同時に手を冷水から引き上げ、乾いたタオルでふき、さらに手を冷水から引き上げた時を基点として5分目及び10分目に測定する。
(2) 爪圧迫
[1] 常温下で両手の示、中、環指の3指について行う。方法は、1指ごとに、軽くにぎった検者の手の拇指と示指で被検者の爪の部分を挾み、ついで10秒間強く押え、はなした後、爪の退色が元に戻るまでの時間を測定する。
[2] 左手(右手だけレイノー現象を訴えるときは右手)を冷却負荷し、冷却負荷終了直後と、5分目及び10分目に示、中、環指中の1指(同時に皮膚温を測定している場合は、測定していない指で色が悪くない指)について行う。

2  末神経機能検査(感覚検査)
(1) 痛覚
[1] 常温下で、両手の示、中、環指の手指中節背側の皮膚の薄い部位で検査する。
 方法は、この箇所の小範囲について痛覚計の先で軽く4~5回突き、痛覚の有無を検査し、この部位に鈍麻を認めれば、さらに鈍麻の範囲をみるため、前腕撓・尺側及び上腕撓・尺側について検査する。
[2] 左手(右手だけレイノー現象を訴えるときは右手)を冷却負荷し、常温下で検査した指のうち1指について、冷却負荷終了直後と、5分目及び10分目に検査する。
(2) 指先の振動覚
[1] 常温下で両手の示、中、環指の末節の掌側中央の部位で検査する。方法は、手掌を水平に保ち、指を軽く伸ばし、指先を軽く振動子に接触させて行う。
[2] 左手(右手だけレイノー現象を訴えるときは右手)を冷却負荷し、常温下で測定した指のうちの1指について冷却負荷終了直後と、5分目、及び10分目に検査する。

3 運動機能検査
(1) 維持握力(60%法)
 椅座位で握力計を机の上にのせ、肘を約90°に曲げた姿勢で手掌を上に向け、瞬発握力の60%の値を被検者に針を見せながら保持させ、維持できる時間をストップウォッチで計る。
 なお、本検査は5回法の実施後、少なくとも10分以上の時間を置いて行うこと。
(2) つまみ力
 拇指を下に測定指を上にし、測定指の遠位指節間関節を伸展させ、他の指を軽く伸ばした状態で拇指と示指及び、中指間のつまみ力を測定する。
(3) タッピング
 タッピング測定器を用い、椅座位で左手、右手交互に示指及び中指を1指ずづ30秒間できるだけ早く打たせ、30秒値を測定する。
 できれば10秒、20秒値についても測定することが望ましい。

III  医師が必要と認めた場合に実施する項目

1 末梢循環機能検査
指尖容積脈波
 左手(右手にだけレイノー現象のみられるときは右手)示、中及び環指の1指尖について冷却負荷終了の直後、5分後及び10分後に容積脈波計(校正値のあるものに限る。)を用いて測定すること。
 必要な場合は、他の手の同じ指についても測定すること。

2 末梢神経機能検査
 手背等の温覚、冷覚
 温覚計、冷覚計を軽く両手の手背等に接触させた後、温覚、冷覚が発生するまでの時間を測定すること。
 必要がある場合は他の手についても測定すること。

3 心電図検査
 高年令者、高血圧者等について、安静時心電図をとること。また、必要な場合は、負荷心電図をとること。

4 X線検査
(1) 直接撮影で行うこと。
(2) 頚椎を撮影する時は、両肩をできるだけ下げ第5頚椎に焦点を合せること。

5 聴力
 オージオメーターを用い、両耳について聴力損失を500、1,000、2,000、4,000、8,000Hzの各周波数について測定すること。

9.健康診断の結果に基づく措置

 事業者は、チエンソー取扱い業務に係る健康診断の結果に基づき、この指針に定めるところにより、管理を行うこと。

1  健康管理の区分

 健康診断の結果に基づき、作業者の健康管理区分を次のように区分する。

管理A

 問診、視診、触診において振動の影響とみられる自・他覚症状が認められないか、又は、認められても一時的であり、かつ、末梢循環機能検査、末梢神経機能検査及び筋力、筋運動検査等の所見(以下「検査所見」という。)もおおむね正常の範囲にあり、振動ばく露歴に係る調査結果(以下「調査結果」という。)と併せ、総合的にみて振動による障害がほとんどないと認められるもの。

管理B

[1] 問診、視診、触診において振動の影響とみられる各種の自・他覚症状が認められ、かつ、第一次健康診断及び第二次健康診断の検査所見において正常の範囲を明らかにこえ又は下廻るものがいくつか認められ、調査結果と併せ総合的にみて振動による障害を受け又はその疑いがあると認められるが療養を要する程度ではないと認められるもの。
[2] 管理Cに該当していたが、その後軽快して療養を必要としなくなったと認められるもの。

管理C

 振動による影響とみられるレイノー現象、しびれ、痛み、こわばり、その他の自・他覚症状があり、か
つ、問診、視診、触診の所見及び検査所見並びに調査結果と併せ総合的にみて振動による障害が明らかで
あって、療養を必要とすると認められるもの。

10.健康管理区分に基づく事後措置

管理Aの者

 別添2の「チエンソー取扱い作業指針」(以下「作業指針」という)に従ってチエンソーを取り扱う業務に従事して差し支えないこと。

管理Bの者

(1) 経過を観察しつつ次の基準に従ってチエンソーを取り扱う業務に従事して差し支えないこと。

(イ) 作業の組合せを変える等により、1日の取扱い時間を作業指針に示すところよりも少なくすること又は一週若しくは1月の取扱い日数を健康診断を受ける前より少なくすることにより、振動へのばく露を少なくすること。
 この場合において、その程度は振動によって受けた影響及び使用するチエンソーの振動の程度に応じて定めること。

(ロ) 「作業指針」に示す対策を一層強化すること。

(ハ) (イ)、(ロ)の措置を講じた後において自・他覚症状の悪化があった場合には、チエンソーの取り扱いを一時中止し、又は健康診断を受けること。

(2) 管理Cに該当していたが、軽快して療養の必要がなくなった者については、その後医師の指示があるまでの間は、チエンソーの取扱い業務に従事することは避けること。
 なお、第一次健康診断の結果、第二次健康診断を要すると認められた者については、管理区分の決定までの間、管理Bに準じ管理を行うこと。

管理Cの者

(1)  チエンソーの取扱い業務に従事することは避けること。
(2)  医師の指示により必要な療養をうけること。

11.配置時の措置等

(1) 高年令の者は、一般に振動業務への適応性が小さいとも考えられるので、チエンソーの取扱い業務に新たに就かせることは、望ましくないと考えられること。
 また、現にチエンソー取扱い業務に従事している高年令者については、チエンソーの操作時間の短縮を考慮することが望ましいこと。

(2) 抹消循環障害、心臓疾患、重度の高血圧、中枢神経及び末梢神経系の障害、重度の運動障害がある者はチエンソー取扱い業務に就かせることは望ましくないと考えられること。

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